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    電車・バス短歌
    電車ってわりと好きです。線路とか。
    あと高知県の電車は日本一が二つくらいあるとか。

    バスも好き。
    三親等以内の人がバスの運転手でした。一親等!


    そんなこんなで今回は、電車とかバス短歌。
    撮り鉄?乗り鉄?ノンノン、読み鉄みたいな。

     

    したあごが海岸線になっている人のとなりで時刻表を買う (笹井宏之)
    わ、わからなくもない。福本伸行マンガみたいな顎、ちょっとリアルでぎざぎざのやつだ。
    そんな人の近くで売っている時刻表は知らないところにつながっていそう。


    バス停でとんぼの群れを待っている 私は呼吸する発電機 (笹井宏之)
    かっこいいですねえ、上の句と下の句の飛躍。どちらもメルヘン。
    確かに人体は一つの発電機と言えなくもないので言ってみた感がある。



    てらてらと銀河鉄道行きのバス (バス?) そうすこしわたし現実
    (笹井宏之)

    確かに、銀河を渡るのだからおっきいターミナルがあって空港行バスみたいなやつがきっとあるのだろう。うんリアルリアル。

    釣り針に路面電車がひっかかりあわてて糸を切ったのでした
    (笹井宏之)
    危ないから、路面電車のそばでは釣りをしてはいけないよ。しこくでんきほあんきょうかいからのおしらせでした(嘘)。


    笠井短歌を4首でした。
    やっぱいいなあ笹井宏之。ポエジックです。メルヒェンです。



    車窓から乗りだし顔のながい犬がみてるガスタンクはうすみどり  (宇都宮敦)
    バスとか電車じゃなく自家用車短歌かもですが。
    非常にスムーズに情景が浮かびます。犬ハッハッハッて舌とか出してそう。ダックスフント的なやつっぽそう。海も近そう。サーフボード積んでそう。「Dog in Car」って貼ってそう。


    目をふせてあらゆる比喩を拒絶して電車を待ってる君をみかけた (宇都宮敦)
    逆にこちらは想像を絶してしまうひと歌。どきどきしちゃう。
    「電車」って、ネガティブワードと一緒にあると、「飛込み」とかも連想して一気に緊張感が高まりますね。
    だいたい「吊革」って単語が怖いよ。あとムシマルは「各駅」もこわい。「白線の内側までおさがり」ってワードにはどきどきばかり。「踏切」にいたっては切られることしか考えられない。




    発車待ちしてる電車で泣いていたあの子もきっと嘘がつけない (平賀谷友里)
    上の句とイメージ的には共通するものがあります。駅って、泣いたり落ち込むには意外と適しているのかもしれませんね。
    ほんとに独りで打ちひしがれるのはしんどいけれども、
    そこは無関心で無関係な人々がいてくれる、みたいな。


    平日の午後の電車はうららかにゆっくり秋に向かっていきます 「人魚姫症候群」
    (平賀谷友里)
    急に呑気。こう、のんびり電車に乗っていると目的地に着くのは遠い先のような、眠くなるようなそんな感じ。
    いやーロマンチック、そして路面チック。


    「保育園前」という名のバス停の後ろにはもうない保育園 (仁尾智)
    せつない。しかも割とありうるはなし。「団地前」ってあってもう団地ないとか高知ではちょこちょこあるらしいです。しのびぬー。



    バスが急停車するたび思い出す 僕には会いたい人がいるって(宇都宮敦)
    もう信号やバス停乗降の度に、ここで停まっちゃいられねえぜみたいな感覚なんでしょうか?このバス、「〇〇さん前」に変わりませんかみたいな。うむ、バスは急停車してなんぼ、前のシートに頭ぶつけてなんぼです。
    違うか、違う気がする。


    「ドラえもんがどこかにいる!」と子供らのさざめく車内に大山のぶ代(笹公人)
    じだいだー。ムシマルは、世代的にやっぱりノブヨオオヤマ世代。
    今の子たちはきっと違うんでしょうねー。えーっと、(検索中)今はわさびサンか。

    そのバスはうちへ着かない終バスで けれども君が乗りたいバスで(佐々木あらら)
    どこ行っちゃうんでしょうねー。ムシマルには一片たりともわかりません。


    終バスにふたりは眠る紫の〈降りますランプ〉に取り囲まれて (『シンジケート』穂村弘)

    バスの、特に終バスの乗客櫛の歯が欠ける感は異常。
    そして、ランプを押したときに全部のボタンが一斉に点灯する情景が見えるような気がしたし、わかるような気がした。もちろん、ナンセンスだ。


    バス酔いは激しさを増し(ガンダムに僕は乗れない)ゲロも止まらない(佐々木あらら)
     修学旅行的な遠足的な一幕。やめられない止まらない。
    ガンダムには元から乗れない。

    今回も途中の駅で降りるので終点行きの人、さようなら (伊勢谷小枝子)

    名前も知らないけれど、顔は知っている。最寄りの駅も帰宅時間も知っている。
    こちらはここで去るけれど、君たちはまだ旅を続けてねみたいな気持ち。
    映画途中で席を立つみたいな気分になるんでしょうかね?

     

    バスの窓駆け上がる雪 ねえ、あのさ サビしか知らないあれ歌ってよ (とびやま)

    どれだよ!無茶振りすんなうっせー、ってなりました。スキーツアーとかで目的地が近づいてきてテンションが上がってきたんでしょうか。確かに気流でゆきんこが窓をふわっと昇って行くように見える。表現上手ですね。


    どの駅にも駅舎があって店がありいつかはここに住もうと思う    井辻朱美
     この歌は何度か紹介している気がしますが、やっぱり好きだ。
     駅舎に住むなよってツッコミが野暮なくらいに新生活へのロマンが入っている感じ。


     

    夜勤明け 朝日にけしかけられたから無意味に5駅歩いて帰る
    (伊勢悟史)
     徹夜あるあるというか、寝てないテンションの悪戯。2駅目くらいで後悔するのが定番でしょうか。

    平積みのベストセラーは買いません山手線にはもう乗りません(野良ゆうき)

     マイノリティに生きるぜ、みたいなことでしょうか。行ったり来たりぐるぐる回ってないで、俺は一歩踏み出すんだ、みたいなことでしょうか。深読みしすぎでしょうか?

     

    手をつなぐきっかけを待つ僕を乗せ静かに曲がるゆりかもめです(佐々木あらら)

     静かに曲がるんですね。無人運転なんですね。
     静かすぎてタイミング掴めずみたいなことなんでしょうかね、ガタンガタンしてくれればその勢いを利用できたのに、みたいな。
     身動き取れない感が好き。
     

    幸せな頃に聴いてた音楽をポッケに入れて地下鉄に乗る(佐藤真由美)
     地下鉄、っていうアングラな響きが「幸せな頃」と対比されてせつない。
     今はしあわせとちゃうんかなーって。


    夢中だとばれてしまおう自転車で仙山線に追いついてみた(木村比呂)

     この歌が大好き。電車を自転車でおっかけるのなんて、夢中じゃないとできない。
     

    もうずっと黄色い線の内側にさがって恋を待ちつづけてる(野良ゆうき)
     今回最後の短歌。
     よいのか悪いのか、マナーを守って次のアナウンス待ち。
     踏み込まないとダメなのでしょうか。
     
     

    author:ムシマル, category:短歌, 11:01
    comments(2), trackbacks(0), pookmark
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      author:スポンサードリンク, category:-, 11:01
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        Comment
        「ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中に・・・」高知駅で高速バスを見ながら思い浮かべます。
        ぽん, 2013/06/13 6:24 PM
         おお、ぽんさん、石川啄木ですね、ステキだ。
         ぜよぜよっていうのを聞きたい、やきやきっていう人を見たい、故郷を遠く離れるとそんな気分になるんでしょうか。
        ムシマル, 2013/06/13 9:30 PM









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