RSS | ATOM | SEARCH
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

author:スポンサードリンク, category:-,
-, -, pookmark
0
    メカニカル短歌
    短歌と遠い単語って何かなーと思って、
    思ったので考えて、
    考えた結果が出ました。

    メカっぽい言葉って、通常の短歌イメージからいちばんかけ離れてない?



    文系である短歌の極北に位置する理系ターム。


    実際はそうでもないよと、
    そういう言葉を使った短歌もあるんだよという周知です。



    太陽と月と砂しかない場所でひっそりと震えだすコピー機 (笹井宏之)

    ムシマル内では、短歌を聞いたとき読んだときにふわっとイメージが上がってくるのがよい短歌。

    シュールな状況でありながらスッて浮かび出てきました。

    天才じゃないかしら笹井宏之。



    掃除機に何か詰まって神様に祈ったことをすべて取り消す (宇都宮敦)

    わかる!ってなりました。共感の短歌。

    掃除機が急に変になって、吸い込み力も落ちるし、

    中を開けたりゴミだらけのパックをまた出したりと汚れる上に工程が全ストップ。

    よく見ながら掃除機使っていればこんなことにはならなかったのかなと5分前の自分に悪態をつくなど、めんどくささマックス。

    神よ、ささやかな願いだ。みたいになるなー(しみじみ)。



    掃除機が苦手な猫がいるせいで昼寝に変わる掃除の時間(仁尾智)

    同じ掃除機短歌でありながら、すごくほのぼの。
    「掃除機が苦手な猫」っていうのがリアリティありますね。


    ほしのふるおとを録音しました、と庭師がもってくるフロッピー(笹井宏之)

    笹井さんのメルヘンともファンタジともつかない短歌。
    ごっつい世界設定がありそう。
    フロッピーっていうのが、デジタルの中でも、頼りない保存媒体なので世界観にあってらっさる。

    ふかみどりの帽子を脱いで去ってゆく入道雲製造所の所長(笹井宏之)

    いやこれはもう、宮沢賢治の世界みたいな感じ。
    入道雲製造所長って『毒もみの好きな所長さん」に通じるものが・・・ある?


    真っ白になりたいときはiPodminiへ転送した風を聴く(笹井宏之)


    未来か!ねえよまだその技術は!
    みたいなツッコミを入れたくなってしまう短歌。
    ムシマル内では、短歌を読んだとき聞いたときに思わずツッコんでしまうのはよい短歌。


    その台詞 本当だって確かめるためにタイムマシーンが欲しい(平賀谷友里)

    なかなかドロッとというか濃厚な思いがありそうな短歌。信じられる担保がいると。


    ムシマルも『永遠にともに』を結婚式で熱唱された方(お笑い芸人の方)を

    タイムマシーンで2年後に連れてってやりたいです。

    あなたの永遠って、人より短いかも。



    予想したとおりに自動ドアはあき建物がわたしを取り込んだ(笹井宏之)

    ただ単に入店だか入施設しただけのものっすごくなんでもない情景なんですが、
    むちゃくちゃ詩的。
    後半の、世界が積極的に変わるような描写にドキドキ。
    「建物に取り込まれる」って言い方になると一気に不安になりますね。
    短歌にはままあることなんですが、言い方を変えるだけで世界の雰囲気が一変するやつが、この短歌でも起きたのだ。




    レントゲン室に取り残されたまま誰かを待っているような午後(笹井宏之)
    もう笹井宏之短歌に夢中。
    診察・検査の待ち時間の寄る辺なさをスクープされているのかなと思います。
    こういうちょっとした不安感を描かせたら天下一かもしれません。
    『天下一ちょっとした不安描写武闘会』の優勝候補。



    気づいたらライト勝手に点いていて勝ち取る道をかち割る光(木村比呂)
    不要かもしれない解説すると、
    自転車に最近付いている、暗いと自動でライトが点くあのハイテク機能。
    で、あと「勝ち取る」と「かち割る」で韻を踏んでテンポを出されていると。
    何かに対する比喩のような気もしますね。

    ブラウン管はずしたテレビで飼っていたチャボの話をもう一度して(宇都宮敦)

    テレビって、電波を受信して映像を出す使い道だけじゃないんだぜ、みたいな。

    今の薄型ではできないから、ちょうどいい感じのレトロ昭和感もでていらっさる。


    リモコンを握ったまんま泣く君は泣きやんだあとたぶんまた泣く(宇都宮敦)

    リモコンが、日常感を出していて、その日常の中で急に泣くようなことが起きたよう。

    「泣きやんだあとまた泣く」っていう時間感。


    まいにちの電話のノイズにまぎれてた氷河のきしみを聞いていたんだ(宇都宮敦)

    いやーちょっと不安になる短歌っていいですねー。

    ノイズに、きしみ。崩壊の序曲を感じるではないか。




    今ならば嘘発見器もだませそう とてもうつろに「いいえ」と言える(仁尾智)

    嘘発見器って、よくわからない不思議マシーンです。脈とか心電を測っているんでしょうけれど。
    人間はまだ機械なんかに負けないよ。



    昨晩の愛の嵐の影響で朝の君から離陸できない(佐々木あらら)

    エロス短歌の第一人者であらせられる佐々木あららさん。

    己の身体を飛行機にたとえて、アレをあれに喩えて。

    運行表は君のせいで狂いっぱなしだぜという。

    いやー離陸したくないですねー。




    正確な時計をひとつも置かないで居心地のいい家にしている(仁尾智)

    時間を詳細にすればするほど追われるような感覚に。
    沖縄時間みたいなのんきな感じ。
    ムシマルも目覚まし時計進ませて、朝の二度寝タイムを捻出しています。
    ちょっと違うか。


    今週のビックリドッキリメカ並みにあるべきこととしての体罰(仁尾智)

    連作「籠の人」より。

    ビックリドッキリメカがわかる方はいないと思いきや、数年前に実写映画化もしたしいいのか。

    「定期的」「いつも」って表現せずに、「ビックリドッキリメカ並みにある」との喩え。

    こういうのがブログ表現幅の参考になるんですね。


    東京のすべての家のエアコンをたたき壊せば昭和がきざす(麦太朗)

    最後にちょっと過激なエアコン短歌。

    昭和っていっても20年代とか30年代以前の古いころでしょうか。

    昭和レトロな商店街があっても、温度までは昭和じゃないってことなんでしょうか。


    あんまりメカニカルでもなかった気がしますが、

    ではまた次の短歌をお待ちください。


    author:ムシマル, category:短歌, 22:14
    comments(0), trackbacks(0), pookmark
    0
      スポンサーサイト
      author:スポンサードリンク, category:-, 22:14
      -, -, pookmark
      0
        Comment









        Trackback
        url: http://matsumura1214.jugem.jp/trackback/1181