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    The End of TANKA 『最後』

    ムシマルブログが2014年内に終了、

    2に移行ということで、短歌特集。


    2015年からは

    「ムシマルの(主に)高知うろうろ記2」
    http://mushimaruuro2.jugem.jp/

    でお送りいたします。




    最後にはオモチャとバラの区別すらつかないくらい並べてほしい (木村比呂)

    木村比呂さんの短歌。

    不安と自棄が乗っかる感じ、イエスだね。

    使うものと見るもの?触るものと飾るもの?

    区別がどこかにはありそうなのにわからなくなる状況を、切望する状況がなんかこわいです。



    「黒ひげ」のように何度も刺してゆく 最後に君が飛んでくように(佐々木あらら)

    あららさんのエロスな短歌。

    あのシーンの隠喩。同じところをさすのにね!



    約束というより願いだとしても 最後の言葉はまたねがいいね (平賀谷友里)

    これだけ見ると、あまりにもストレート!素直すぎる気もしますね。
    「またね」が「いいね」のne終りリフレインはちょっと気持ちいいですね。
     

    婆さんより即レス「地蔵の画像などいらんその笠最後じゃろうが!」 (笹井宏之)
    ネタ短歌、でありながら。

    「その笠最後じゃろうが!」にお婆さんの本物優しさ(その笠はおじいさんが使いや!)が混じっている気がする。

     

    あなたにはこれが最後のチャンスだと野太い声でささやく天使(南野耕平)

    ちょっと気ぃ悪いセリフ。っていうか本当に天使?
    よくない魔法にかかりそう。


    笑っても泣いてもきょうで最後ならいずれにしてもあすは最初だ(仁尾智)

    いい感じの短歌ナンバーワン。

    失恋時、年の瀬、就職難、大失敗時、などいろいろのときにお使いください。


    いまお使いのムシマルブログはいったん終わりますが、

    明日からνムシマルブログが始まります。

    よろしくっすー。


    太陽の周りをおよそ八十回まわって最後に君とさよなら (斉藤光悦

    author:ムシマル, category:短歌, 15:30
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      休み短歌 
      あなたはお休みに何されますか?
      疲れている方はゆっくりお休みください、ということで今回は「休み」短歌

       

      休館日知らずに行った図書館の前であなたと初めて会った

      南野耕平)

      偶然・似たもの同士、どっちもうっかり。
      この出会いだけで、なんだかハッピーエンドを感じさせそうな、健全さわやかな感じ。


      ・代休をとって近所のスーパーであなたのためにアボカド選ぶ

      (京都府 門脇篤史さん)

      代休とアボカド。ちょっとだけ特別で、おおよそ平常と地続き。
      歌会「たかまがはら」で選ばれた歌。
      ネットだとblog.goo.ne.jp/utakai.../c/a7a5029cb05c49bc62eccb0e0ebd1b25


      ・人間でいるのを今日はもう休む安いワインの容れ物になる

      (岩手県 たきおとさん)


      この歌は、好き。
      歌会「たかまがはら」で選ばれた歌。
      お酒でフラフラなときには自分もお酒の発酵醸造所ムシマルセンターになったような気がします。
      歌からにじみ出るやっけっぱち感もイイ。

      ・酔ったふりして君の名で歌います「一休さん」のテーマソングを(滋賀県 西村湯呑(にしむら ゆのみ)さん)

      わからない方はあんまりいないかもですが、アニメのやつ。30歳くらい以上はわかるでしょうか。
      「好き好き好き好き好きっ好き!あいしてる」なやつ。
      遠回りな振りした直誼なアプローチなのか、昂ぶった末の発露なのか、スリルを楽しむ何かなのか。
      ねえ。

      夏休み最後の日とは泣きながら過去の日記を書く日のことだ (仁尾智)

      ひどくポピュラーなあるある。でも「〜ことだ」と言い切り加減が心地よいです。
      今なら毎日くらい書くことあるんですが、
      40日もあると全然書くことない日とかありませんでした?
      ○日後の旅行が楽しみすぎて、ただ過ぎるのを待つだけの一日とか。

      笑っちゃうほど笑えない日もあってバカも休み休みしか言えない

      連作 傘はもう進化をやめた(全七首)(仁尾智)

      逆に。
      通常は「バカも休み休み言え」と否定で入る感じの言葉が、
      この場合のバカは、「突拍子もない」とか、「面白い」って感じ。


      笑っちゃうほど笑えないといい、言葉の幅寄せラインどり加減が面白いです。



      連作 四十四歳(全10首)


      もういくつ寝ると復職できるのか きょうで百三十二連休(仁尾智)

      なんだか仁尾智特集になってきました。
      132までいってもカウントし続ける感じ、ちょっとこわい。呟き方からするとこのまま増え続けそうな感じ。


      つまんない匂いの朝だ そっか きょう火曜か パン屋がお休みの日か(仁尾智)

      気分って所詮反応みたいな気もする短歌。
      「つまんない匂いの朝」で、意識しなくても寝ていても鼻は働くし気分は連動するなあ、と感心する描写。


      寝たら死ぬとき以外なら寝てもよいことにしたのでおやすみなさい(仁尾智)

      このかっこよさ。
      「よいことにした」って王様かと疑うレベル。潔し。
      二度寝とか目覚まし止めたりとかきっとしている。


      朝起きて「おやすみなさい」のメール見てそれに答える日本語がない
      工藤吉生)

      寝ちゃった後におやすみメールが来た格好でしょうか?

      確かにない、

      「おやすみなさい」返答としては、「寝てました」だと言われずとももうしちゃったよみたいなニュアンスになり、謝った方がいいのか悩む。

      「おはよう!そっちはよく眠れた?」はなんだかおやすみメールしていないことごまかしている感があるような。

      誰か発明してあげてください。




      スパコイナイノーチ ワンアン グッドナイト 知ってるおやすみ全部をあげる

      連作「くちびるとかスリーセブンとか まばたきとかピアスとか」(宇都宮敦)

      君に伝えるには一ヶ国語じゃ足りないぜ!みたいな短歌。

      まあまあうふふ、みたいな隠れ情熱的なうた。

      NHK外国語講座のキャッチコピーになったとしても、僕はおどろかない。



      眠れない私もいつか永遠に眠るからいい おやすみなさい
      (枡野浩一)


      ムシマル内ではどっちかというと皮肉・重めの歌をうたわれる印象の枡野さん。
      こちらも優しさの中に重さがあるというか、倦怠した諦めを含む優しさというか。
      不眠症がどんなにひどくても、死を眠りと捉えるならもうずっと眠っているようなもの。
      長いスパンでみるとね。

      せいぜい80年だけ生きて(起きて)、
      あとは全部が終わる日まで眠り続けるのだ大抵の者は。





      もし好ましく読まれた方がいらっしゃいましたら、
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      ではまた再見。

      author:ムシマル, category:短歌, 12:12
      comments(0), trackbacks(0), pookmark
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        失恋短歌
        ・・・・・・。 



        「もう」なのか「まだ」なのかわからないけど思い出あたりに位置するあなた(仁尾智)


        さよならは約束 再び逢うまでの 果たされることがない前提の(仁尾智)

        もう二度と会えないくらい盛大に さようならにも五分の魂(仁尾智)


        失った恋ではなくて 失恋は 失敗作の恋ということ(仁尾智)

        また嬉しそうな顔して失恋を育て始めて6年になる(仁尾智)

        失えるものなど手にしていないのになぜ失恋はできるのだろう(仁尾智)


        恋をしなければ気づかなかったけど自分の鼻の形がイヤだ

        (仁尾智)


        泥棒のはじまりは嘘 さよならはいい思い出のはじまりであれ(仁尾智)



        仁尾さんは、すごいぜ。

        なにゆえに君をなぐさめてるんだろう ふられたのは僕 ふったのは君

        (宇都宮敦)





        「元気?」って君のメールに「死にたい」と返事が打てるくらいは元気(佐々木あらら)



        ああこんなところに恋があったって拾ってみたらやっぱり恋だ(野良ゆうき)



        冗談のように始めた恋だから これでいいんだ いいんだこれで(野良ゆうき)



        ほっぺたをつねってみたら痛かった 夢じゃないって結構痛い(野良ゆうき)


        もうずっと黄色い線の内側にさがって恋を待ちつづけてる(野良ゆうき)


        あれが恋だったのならば花火などしなきゃよかった夏のおわりに(野良ゆうき)



        約束というより願いだとしても 最後の言葉はまたねがいいね (平賀谷友里)



        これからもきっといろいろあるけれどいつかなつかしいんなら愛だ

        (平賀谷友里)

        ひとりでは育てきれない恋なのでちゃんと自分で堕ろすつもりです
        (平賀谷友里)


        好きな歌好きな映画と好きな人そのほとんどが片思いです(水野加奈)




        ミラクルで奇跡みたいなミラクルで奇跡みたいな恋だったのに
        枡野浩一



        ただひとり引きとめてくれてありがとう靴底に付く灰色のガム
        野口あや子

        うわーこの歌のいたさ凄い。凄く邪魔な存在としてあげられる道端のガムを良いものに擬人化。

        それじゃあね君が別れてよかったと思えるように禿げたりするね

        (佐々木あらら)
        佐々木あららさんのこの短歌、優しいのと自棄なのと自虐とまじりあって、すごいです。

        おつかいでいそいでるから前をいくカップルなんてうらやましくない
        脇川飛鳥


        僕を好きなきみだったから好きだったはずだったのに今でも好きだ(仁尾智)


        グッバイ!

        author:ムシマル, category:短歌, 22:25
        comments(4), trackbacks(0), pookmark
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          メカニカル短歌
          短歌と遠い単語って何かなーと思って、
          思ったので考えて、
          考えた結果が出ました。

          メカっぽい言葉って、通常の短歌イメージからいちばんかけ離れてない?



          文系である短歌の極北に位置する理系ターム。


          実際はそうでもないよと、
          そういう言葉を使った短歌もあるんだよという周知です。



          太陽と月と砂しかない場所でひっそりと震えだすコピー機 (笹井宏之)

          ムシマル内では、短歌を聞いたとき読んだときにふわっとイメージが上がってくるのがよい短歌。

          シュールな状況でありながらスッて浮かび出てきました。

          天才じゃないかしら笹井宏之。



          掃除機に何か詰まって神様に祈ったことをすべて取り消す (宇都宮敦)

          わかる!ってなりました。共感の短歌。

          掃除機が急に変になって、吸い込み力も落ちるし、

          中を開けたりゴミだらけのパックをまた出したりと汚れる上に工程が全ストップ。

          よく見ながら掃除機使っていればこんなことにはならなかったのかなと5分前の自分に悪態をつくなど、めんどくささマックス。

          神よ、ささやかな願いだ。みたいになるなー(しみじみ)。



          掃除機が苦手な猫がいるせいで昼寝に変わる掃除の時間(仁尾智)

          同じ掃除機短歌でありながら、すごくほのぼの。
          「掃除機が苦手な猫」っていうのがリアリティありますね。


          ほしのふるおとを録音しました、と庭師がもってくるフロッピー(笹井宏之)

          笹井さんのメルヘンともファンタジともつかない短歌。
          ごっつい世界設定がありそう。
          フロッピーっていうのが、デジタルの中でも、頼りない保存媒体なので世界観にあってらっさる。

          ふかみどりの帽子を脱いで去ってゆく入道雲製造所の所長(笹井宏之)

          いやこれはもう、宮沢賢治の世界みたいな感じ。
          入道雲製造所長って『毒もみの好きな所長さん」に通じるものが・・・ある?


          真っ白になりたいときはiPodminiへ転送した風を聴く(笹井宏之)


          未来か!ねえよまだその技術は!
          みたいなツッコミを入れたくなってしまう短歌。
          ムシマル内では、短歌を読んだとき聞いたときに思わずツッコんでしまうのはよい短歌。


          その台詞 本当だって確かめるためにタイムマシーンが欲しい(平賀谷友里)

          なかなかドロッとというか濃厚な思いがありそうな短歌。信じられる担保がいると。


          ムシマルも『永遠にともに』を結婚式で熱唱された方(お笑い芸人の方)を

          タイムマシーンで2年後に連れてってやりたいです。

          あなたの永遠って、人より短いかも。



          予想したとおりに自動ドアはあき建物がわたしを取り込んだ(笹井宏之)

          ただ単に入店だか入施設しただけのものっすごくなんでもない情景なんですが、
          むちゃくちゃ詩的。
          後半の、世界が積極的に変わるような描写にドキドキ。
          「建物に取り込まれる」って言い方になると一気に不安になりますね。
          短歌にはままあることなんですが、言い方を変えるだけで世界の雰囲気が一変するやつが、この短歌でも起きたのだ。




          レントゲン室に取り残されたまま誰かを待っているような午後(笹井宏之)
          もう笹井宏之短歌に夢中。
          診察・検査の待ち時間の寄る辺なさをスクープされているのかなと思います。
          こういうちょっとした不安感を描かせたら天下一かもしれません。
          『天下一ちょっとした不安描写武闘会』の優勝候補。



          気づいたらライト勝手に点いていて勝ち取る道をかち割る光(木村比呂)
          不要かもしれない解説すると、
          自転車に最近付いている、暗いと自動でライトが点くあのハイテク機能。
          で、あと「勝ち取る」と「かち割る」で韻を踏んでテンポを出されていると。
          何かに対する比喩のような気もしますね。

          ブラウン管はずしたテレビで飼っていたチャボの話をもう一度して(宇都宮敦)

          テレビって、電波を受信して映像を出す使い道だけじゃないんだぜ、みたいな。

          今の薄型ではできないから、ちょうどいい感じのレトロ昭和感もでていらっさる。


          リモコンを握ったまんま泣く君は泣きやんだあとたぶんまた泣く(宇都宮敦)

          リモコンが、日常感を出していて、その日常の中で急に泣くようなことが起きたよう。

          「泣きやんだあとまた泣く」っていう時間感。


          まいにちの電話のノイズにまぎれてた氷河のきしみを聞いていたんだ(宇都宮敦)

          いやーちょっと不安になる短歌っていいですねー。

          ノイズに、きしみ。崩壊の序曲を感じるではないか。




          今ならば嘘発見器もだませそう とてもうつろに「いいえ」と言える(仁尾智)

          嘘発見器って、よくわからない不思議マシーンです。脈とか心電を測っているんでしょうけれど。
          人間はまだ機械なんかに負けないよ。



          昨晩の愛の嵐の影響で朝の君から離陸できない(佐々木あらら)

          エロス短歌の第一人者であらせられる佐々木あららさん。

          己の身体を飛行機にたとえて、アレをあれに喩えて。

          運行表は君のせいで狂いっぱなしだぜという。

          いやー離陸したくないですねー。




          正確な時計をひとつも置かないで居心地のいい家にしている(仁尾智)

          時間を詳細にすればするほど追われるような感覚に。
          沖縄時間みたいなのんきな感じ。
          ムシマルも目覚まし時計進ませて、朝の二度寝タイムを捻出しています。
          ちょっと違うか。


          今週のビックリドッキリメカ並みにあるべきこととしての体罰(仁尾智)

          連作「籠の人」より。

          ビックリドッキリメカがわかる方はいないと思いきや、数年前に実写映画化もしたしいいのか。

          「定期的」「いつも」って表現せずに、「ビックリドッキリメカ並みにある」との喩え。

          こういうのがブログ表現幅の参考になるんですね。


          東京のすべての家のエアコンをたたき壊せば昭和がきざす(麦太朗)

          最後にちょっと過激なエアコン短歌。

          昭和っていっても20年代とか30年代以前の古いころでしょうか。

          昭和レトロな商店街があっても、温度までは昭和じゃないってことなんでしょうか。


          あんまりメカニカルでもなかった気がしますが、

          ではまた次の短歌をお待ちください。


          author:ムシマル, category:短歌, 22:14
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            血液短歌 ちのうた
            はーい!みなさまお元気でしょうか。

            ムシマルは何度かブログで伝えました気がしますが、
            異動があってちょっと血液関係のヒトになりました。

            「あいあーるあーるしーしーえるあーるえーびーぷらす!」

            とか言っています。
            新手のカプコンコマンドのようですね。


            そういうのもあって、
            久方ぶりの短歌紹介は「血」


            いきなり行くぜ!

            血塗られた歴史はないがだんだんと猫塗られていく未来ならある(仁尾智)

            「血」が出る(、いやでてない?)割に、とても平和な歌。

            「猫塗られていく未来」という言葉が、猫に乗られているように緩やかな重さ。

            猫色に染まる。


            結婚をしていた頃の思い出がシャツに残って血の痕みたい(佐々木あらら)

            うわあ・・・。結婚と血痕、思い出と痕跡。対比がすごい。

            幸せの後に来る不幸がいちばんこわい。

            上記2首は「血=闘争」みたいな感じでしょうか。



            幸せにのぼせて出した鼻血でもチョコレートのせいにできる日(本原隆)

            こちらは幸せな不幸。2/14に鼻血を出せるなんてまあうらやましい。

            血のなかでは鼻血だけ、コミカルなイメージですねえ。あと少しのえろす。


            毎日のように殴られ血の味がまるでお口の恋人でした(仁尾智)

            以前紹介した気がしますが、体罰系部活動。

            閉鎖社会の、慣れる以外はないみたいな厳しさ。

            口の中にあの鉄分の食傷する味。


            ひとりでは出来ないことを考えて血液型をとりあえず聞く (木村比呂).

            話のきっかけあるある。

            とりあえず天気の話が終わったくらいでそんな話をした経験がおありではないか。

            A型?へー几帳面なんだねとか、会話ラリーを続いていけるのが容易に想像できていいですね。


            公園で蛇口から飲む水道水 中学校と血の味がする(仁尾智)

            あーなんかわかります。蛇口から水を飲むのは中学生までって思い出。

            高校生になるとウォータークーラーだったり自販機だったり水筒持参だったり。

            血の味もなんかこう、ありますね共感が。

            公園ってなんだか血で擦り傷温床の地って気がしますね。いい意味で。



            シャンプーの容器に入れた血液を飛ばして笑う遊びは禁止(枡野浩一)

            こわい。

            枡野浩一さんは狂気っぽい歌がちょことこあるんですが、なんだか狂おうとして狂っているみたいな、自覚的な気がしますね。一瞬の衝動でなるのではなくて、もう、壊れてしまおうみたいな意志を感じてハラハラします。腹腹時計くらいハラハラします。



            「おれの耳、でてない?」ってうわっでてる でてるからもうちょいあわててよ (宇都宮敦)

            宇都宮さんの短歌は非常に日常の切り取り感が上手だなーと思います。

            女性側らしい方には「」がないのも情景感が出ていてよいですね。日常で出血するとちょっとざわざわしますね。


            そんな感じで、もっと血について今後は向き合っていったり行かんかったりするかと思います。


            最後になぞかけを一つ。

            「血液製剤の一つを凍結して管理します」とかけまして

            「トーナメント最終戦なのに5回で終わる」とときます。

            そのこころは『血漿(決勝)コールド』。

            ・・・・・・うーん、スランプ。


            0
              お酒短歌

              えーと、しばらくお酒を控えようかなーと。
              少しだけ。 

              全然呑まないわけではなくて呑む量を抑える感じ。


              なのでお酒短歌。

              精神は何の神様、缶ビール何本いったかとうに忘れて


              雲ひとつなければ晴れだ駅前で朝っぱらからビール飲みたし

              鈴木麦太朗「麦畑」より

              いやー、、2番目のさわやかさに集まる、どんよりグダグダ感。
              晴れた日は外に出ろよ、っていうツッコミもあるだろう。
              晴れた日だから駅前に行くこの気持ち、わかる、わかるぞー。


              というわけで、かつて呑んだくれだったムシマル、
              惜しむようにお酒短歌。


              ほこらしげにカーテンレールの上にずらり
              ビールの空き缶ならべたりして

              (宇都宮敦)

              一般的な解釈とは違い、酒のみにとっては空けた缶は撃墜マークのような勲章なのだ。
              外からも見えるようにしたりして。わかる、わかるぞー。


              「酒」
               ひとすくいワイングラスに海をいれ夕陽のあたるテーブルへ置く
               焼酎を墓標にかけているときのおじいさん いっそううつくしい
               酒屋からファミリーマートへ変わっても日暮れの窓は果実酒の色
               雨になるゆめをみていた シャンパンを冷蔵庫深くにねむらせて
               酒瓶にプリントミスがある夜の天球を走りまわる麒麟


              (笹井宏之)

              さて、ファンタジーな歌風の笹井宏之さん。
              1番目は、ファンタジーというよりもメルヒェン。魔法にかけられそう。
              2つ目はハードボイルドといってもいい様子。死者と語る顔ってなにより真剣。
              3つ目、ちょっとアイロニー。酒屋さんって窓際にお酒を置いているイメージあるある。コンビニは雑誌だけれど。
              4つ目。こう、深読みしちゃうと祝い事が延期か中止になってしまったのかみたいなミステリーの要素あり。僕たちは、冷蔵庫にお酒を眠らせているんだ。
              最後、思わず麒麟のラベルを見たくなる。



              ドキドキがお酒のせいじゃないことを確かめるため飲むウーロン茶

              (佐々木あらら)

              なんて感傷的な歌。
              気持ちの正体を探んなくてもいいのに、探ってしまう。

               

              愛なんてコトバ新聞一面に載せないでほしい二日酔いの朝
              (佐藤真由美 「脚を切る」)
              お酒に功罪があるとすれば、明らかに二日酔いは罰。
              そして二日酔い時にこってりした重いものはNG。愛とか。
              非常にいい感じにやるせない短歌。ちょうどいい気怠さといいますか。


                あをによし奈良漬だけで酔う君を寝かせたあとにだけ見るサイト

              (佐々木あらら)
              こういう平和の形もある、みたいな。
              もちろん見るサイトの種類は男ならみんなわかるたぐいのやつだ。

               

              酒なしに生きていけない人生もいいんじゃねえのと笑うカナリア(@tocotomoko

              通常危険探知存在として知られるカナリアから、逆に慰められるっていうこの
              逆転現象が面白さ。
              人生説かれちゃったよ、みたいな。


              口説いたらいけない人と飲むときに俺のクララが立つから困る

              (佐々木あらら)
              佐々木あららさん短歌、たくさん。
              クララってあれの隠語みたいなもの。
              お酒で理性が弱まっちゃったんだね。




              以上、終了。


              author:ムシマル, category:短歌, 07:31
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                歩く 短歌
                室戸貫歩がんばれ高知大生(+それ以外)ってことで
                「歩く」短歌。

                2013は11/30+12/1みたいですね。
                今回はムシマル何もしません(部の後輩不参加)が、

                心は汝らとともにある。




                一歩目を踏み出したくていつだって「ゆめ」の前には「あ」をつけて読む(伊勢悟史)


                以前にも紹介済みな気がしますが、
                ポジティブさは他に比肩しうるものなしな感じの短歌。
                ゆめをただのゆめでおわらせたくないなら、あをつけろ!
                あれ、ムシマルが表現するとなんか途端にうまく言えてなくなってきました。


                歩きだす 冬のにおいを吸い込んで 今朝みた夢を思いだしてる(枡野 浩一
                「絶倫のバイセクシャルに変身し全人類と愛し合いたい」って歌でマツコデラックスにその下ネタっぷりをツッコまれた枡野浩一のうた。
                同じ歌人とは思えないくらいすごくきれい。


                 

                5年間1人で歩いていた町で冷たい人に愛されてみる (木村比呂)
                あすからは誰の歩幅も気にせずにグングンいくさ それだけのこと(宇都宮敦)

                一緒に歩いていても、
                どうしても歩幅とか速度とかが合わなくて独りになってしまうっていうのが室戸貫歩あるある。
                言いたい室戸貫歩あるある、つたえったいー。室戸貫歩あるある伝えたい!


                「一緒に歩くカップル別れがち。」


                「一緒に行こう」って約束してても途中ではぐれるのは学校のマラソン行事だけではない。

                限界状態では小さな歩幅の違いが明暗を分けたりしますね。
                なにが言いたいかっていうと、
                お互いの歩幅を無理して合わせていたら良くないよってこと。


                歩くために嘘をつきます 幸せの足りない結婚生活でした(佐々木あらら)
                歩くって、人生っぽくたとえられがち。


                記事の続きに。

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                author:ムシマル, category:短歌, 20:11
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                  電車・バス短歌
                  電車ってわりと好きです。線路とか。
                  あと高知県の電車は日本一が二つくらいあるとか。

                  バスも好き。
                  三親等以内の人がバスの運転手でした。一親等!


                  そんなこんなで今回は、電車とかバス短歌。
                  撮り鉄?乗り鉄?ノンノン、読み鉄みたいな。

                   

                  したあごが海岸線になっている人のとなりで時刻表を買う (笹井宏之)
                  わ、わからなくもない。福本伸行マンガみたいな顎、ちょっとリアルでぎざぎざのやつだ。
                  そんな人の近くで売っている時刻表は知らないところにつながっていそう。


                  バス停でとんぼの群れを待っている 私は呼吸する発電機 (笹井宏之)
                  かっこいいですねえ、上の句と下の句の飛躍。どちらもメルヘン。
                  確かに人体は一つの発電機と言えなくもないので言ってみた感がある。



                  てらてらと銀河鉄道行きのバス (バス?) そうすこしわたし現実
                  (笹井宏之)

                  確かに、銀河を渡るのだからおっきいターミナルがあって空港行バスみたいなやつがきっとあるのだろう。うんリアルリアル。

                  釣り針に路面電車がひっかかりあわてて糸を切ったのでした
                  (笹井宏之)
                  危ないから、路面電車のそばでは釣りをしてはいけないよ。しこくでんきほあんきょうかいからのおしらせでした(嘘)。


                  笠井短歌を4首でした。
                  やっぱいいなあ笹井宏之。ポエジックです。メルヒェンです。



                  車窓から乗りだし顔のながい犬がみてるガスタンクはうすみどり  (宇都宮敦)
                  バスとか電車じゃなく自家用車短歌かもですが。
                  非常にスムーズに情景が浮かびます。犬ハッハッハッて舌とか出してそう。ダックスフント的なやつっぽそう。海も近そう。サーフボード積んでそう。「Dog in Car」って貼ってそう。


                  目をふせてあらゆる比喩を拒絶して電車を待ってる君をみかけた (宇都宮敦)
                  逆にこちらは想像を絶してしまうひと歌。どきどきしちゃう。
                  「電車」って、ネガティブワードと一緒にあると、「飛込み」とかも連想して一気に緊張感が高まりますね。
                  だいたい「吊革」って単語が怖いよ。あとムシマルは「各駅」もこわい。「白線の内側までおさがり」ってワードにはどきどきばかり。「踏切」にいたっては切られることしか考えられない。




                  発車待ちしてる電車で泣いていたあの子もきっと嘘がつけない (平賀谷友里)
                  上の句とイメージ的には共通するものがあります。駅って、泣いたり落ち込むには意外と適しているのかもしれませんね。
                  ほんとに独りで打ちひしがれるのはしんどいけれども、
                  そこは無関心で無関係な人々がいてくれる、みたいな。


                  平日の午後の電車はうららかにゆっくり秋に向かっていきます 「人魚姫症候群」
                  (平賀谷友里)
                  急に呑気。こう、のんびり電車に乗っていると目的地に着くのは遠い先のような、眠くなるようなそんな感じ。
                  いやーロマンチック、そして路面チック。


                  「保育園前」という名のバス停の後ろにはもうない保育園 (仁尾智)
                  せつない。しかも割とありうるはなし。「団地前」ってあってもう団地ないとか高知ではちょこちょこあるらしいです。しのびぬー。



                  バスが急停車するたび思い出す 僕には会いたい人がいるって(宇都宮敦)
                  もう信号やバス停乗降の度に、ここで停まっちゃいられねえぜみたいな感覚なんでしょうか?このバス、「〇〇さん前」に変わりませんかみたいな。うむ、バスは急停車してなんぼ、前のシートに頭ぶつけてなんぼです。
                  違うか、違う気がする。


                  「ドラえもんがどこかにいる!」と子供らのさざめく車内に大山のぶ代(笹公人)
                  じだいだー。ムシマルは、世代的にやっぱりノブヨオオヤマ世代。
                  今の子たちはきっと違うんでしょうねー。えーっと、(検索中)今はわさびサンか。

                  そのバスはうちへ着かない終バスで けれども君が乗りたいバスで(佐々木あらら)
                  どこ行っちゃうんでしょうねー。ムシマルには一片たりともわかりません。


                  終バスにふたりは眠る紫の〈降りますランプ〉に取り囲まれて (『シンジケート』穂村弘)

                  バスの、特に終バスの乗客櫛の歯が欠ける感は異常。
                  そして、ランプを押したときに全部のボタンが一斉に点灯する情景が見えるような気がしたし、わかるような気がした。もちろん、ナンセンスだ。


                  バス酔いは激しさを増し(ガンダムに僕は乗れない)ゲロも止まらない(佐々木あらら)
                   修学旅行的な遠足的な一幕。やめられない止まらない。
                  ガンダムには元から乗れない。

                  今回も途中の駅で降りるので終点行きの人、さようなら (伊勢谷小枝子)

                  名前も知らないけれど、顔は知っている。最寄りの駅も帰宅時間も知っている。
                  こちらはここで去るけれど、君たちはまだ旅を続けてねみたいな気持ち。
                  映画途中で席を立つみたいな気分になるんでしょうかね?

                   

                  バスの窓駆け上がる雪 ねえ、あのさ サビしか知らないあれ歌ってよ (とびやま)

                  どれだよ!無茶振りすんなうっせー、ってなりました。スキーツアーとかで目的地が近づいてきてテンションが上がってきたんでしょうか。確かに気流でゆきんこが窓をふわっと昇って行くように見える。表現上手ですね。


                  どの駅にも駅舎があって店がありいつかはここに住もうと思う    井辻朱美
                   この歌は何度か紹介している気がしますが、やっぱり好きだ。
                   駅舎に住むなよってツッコミが野暮なくらいに新生活へのロマンが入っている感じ。


                   

                  夜勤明け 朝日にけしかけられたから無意味に5駅歩いて帰る
                  (伊勢悟史)
                   徹夜あるあるというか、寝てないテンションの悪戯。2駅目くらいで後悔するのが定番でしょうか。

                  平積みのベストセラーは買いません山手線にはもう乗りません(野良ゆうき)

                   マイノリティに生きるぜ、みたいなことでしょうか。行ったり来たりぐるぐる回ってないで、俺は一歩踏み出すんだ、みたいなことでしょうか。深読みしすぎでしょうか?

                   

                  手をつなぐきっかけを待つ僕を乗せ静かに曲がるゆりかもめです(佐々木あらら)

                   静かに曲がるんですね。無人運転なんですね。
                   静かすぎてタイミング掴めずみたいなことなんでしょうかね、ガタンガタンしてくれればその勢いを利用できたのに、みたいな。
                   身動き取れない感が好き。
                   

                  幸せな頃に聴いてた音楽をポッケに入れて地下鉄に乗る(佐藤真由美)
                   地下鉄、っていうアングラな響きが「幸せな頃」と対比されてせつない。
                   今はしあわせとちゃうんかなーって。


                  夢中だとばれてしまおう自転車で仙山線に追いついてみた(木村比呂)

                   この歌が大好き。電車を自転車でおっかけるのなんて、夢中じゃないとできない。
                   

                  もうずっと黄色い線の内側にさがって恋を待ちつづけてる(野良ゆうき)
                   今回最後の短歌。
                   よいのか悪いのか、マナーを守って次のアナウンス待ち。
                   踏み込まないとダメなのでしょうか。
                   
                   

                  author:ムシマル, category:短歌, 11:01
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                    短歌で告白 
                     

                    3/14はホワイトな日っていうことで
                    告白短歌を集めてみる。

                    むかしはいい大人が、
                    みんな短歌で想いを伝えてたり伝えなかったりしていたのだ。
                    平安貴族ってやつ。

                    あの子の顔を御簾から覗きこみたいのう、とか
                    まだ君と逢ったことのないあの頃は何も考えてなかったなーとか。


                    想いを伝えるなら57577だよね口語体で告るなんてナウくないよねって時代が確かにあったよジャパーン。
                    そのスピリットを受け継いだ珠玉の短歌たちをご紹介しよう!


                    告白の途中で炎上してしまうことはわかっていたけれど、した(笹井宏之)

                      炎上。どういう状況なのかわかりませんが、
                     八百屋おえんを想起させてこう、どきどきしますね。
                     しないか。
                     いやでもネット社会で炎上覚悟でそれをあえてする、って勇気がすごい。
                     

                     

                    今日までに見た夢全て見なおして どうしてなんだあなたが好きだ (木村比呂)

                      原因を究明するも、わからず。でも好きっていう歌。
                      どうしたことなんでしょうね。わかりきるよりも解明できない謎がある方がステキってことなんでしょうか。
                     いっつも裏切るふぅーじこちゃんにそれでもメロメロなのと一緒(ではない)。
                     
                     


                     

                    ものがたり進み過ぎてる本を置く もう君を好きだったんだった (木村比呂)

                     せっかくの本も頭に入らない。気がつけばページをめくっているだけ。小説の描写ではなく特定の誰かのことが頭に浮かぶと。
                     完璧な心理描写だ。完璧だ。

                     

                    愛してるちょっとつぶやく それはそれ 生まれたくって生まれたと言え(木村比呂)

                     変な命令。「それはそれ」ってのがよい接続詞。
                     コンテンツ自体よりも単語の雰囲気とリズムで読ませます。
                     たまにドラマで不良が「産んでくれって頼んだわけじゃない」みたいなことを言って親を泣かしますが(ムシマルにはどんなドラマかって言われてもわかりませんが今でもきっとあるはず)、意外とほんとは言って生まれてきた可能性も零ではない。

                     

                    僕はまたひとりでいます 君の歌 好きだったけど今も好きです(木村比呂)
                     いつかのカラオケもしくは鼻歌。離れたいまでも忘れられない。遠い思い出になってしまっても忘れられない。
                     楽曲の歌い手本人よりも君の歌の方が再生回数が多い。あとイイね!も。女々しいけれど、悔しいかなすごく共感してしまう。
                     女々しいというのは多分男に言われるべき形容詞。
                     

                     

                    水玉のひとつひとつがよく見るとドクロマークだ あなたが好きだ(宇都宮敦)
                     その人のユニークさに惚れてらっしゃるんでしょうね。ムシマルはこわいけれど水玉髑髏。
                     吊り橋効果じゃないけれど、その人に対しちょっとギョッとする吃驚する気持ちを恋と感じちゃったりして。
                     お土産の箱に手を伸ばしたとき、バチンと閉められ手を挟まれた記憶があるんですがあれもドキドキしました。


                    くちびるは動詞であると主張してくちびっている君が大好き(宇都宮敦)

                      これも同上な感じ。その独特の表現方法に歌い手さんはメロメロなのでしょうか。

                     「くちびっちゃう」って云うおんなのこ。確かにステキ。
                     

                    もう一度来たらここには最初からカフェなどないと言われそうで好き(仁尾智)

                     吊り橋効果とも似ているんですが記憶を揺さぶられる瞬間ってきっと恋に落ちやすいっていうか洗脳を受けやすいんだろうなあ。
                     久しぶりに来た思い出の地。思い出の場所、それがなくなっているかもな不安。のすたるじーー。

                     

                    ああこんなところに恋があったって拾ってみたらやっぱり恋だ(野良ゆうき)

                    いやーステキ。2013年もはや恋は拾うものだみたいな感じ。
                    恋は落ちるものとか甘い罠とかいろいろ言われていますが実際は
                    拾うものなのかも。

                    拾うひらわない、見つける見つけないと自分に引き返すチャンスが与えられているっていう意味では落とし穴よりもたとえが正確なのではないか。
                    そうして見つけて拾って中身を確認して自分のものにしてしまったことでぎっちり深みにはまってしまっているのだ。
                     

                     

                     

                    愛してる幸せだって言いながら早く過労死してしまいたい (平賀谷友里)

                     こえーよ。
                     まーでも幸せなんでしょうか。
                      

                    のぞき穴からたんぽぽが咲き乱れ告白せよと急かされている(平賀谷友里)

                     春。告白の季節。
                     たぶん目の錯覚で、きっと薔薇色っていうか自分の心を投影しているんだろうなあ、自分自身にせかされているんだろうなあって思いました。
                     「のぞき穴」がちょっと緊迫感な感じですね。ばれるばれないみたいなスリルっていうか。
                     

                    けどけどが多いんだけど結局はあなたがすきです 必要なんです(平賀谷友里)

                     言い訳を全部取っ払えばシンプルな本音というか欲望が残るというか。
                     ただ面倒くさそうです。

                     

                    ポケットもタイムマシンも興味ない ドラえもんよりあなたが欲しい(加藤千恵)
                    もう少し君に必要とされてみたい ドラえもんにはなれなくっても(加藤千恵)

                     ドラえもん短歌で加藤千恵さん2つ。
                     頼りになる(ようでならない)ドラえもんと較べるだけのみりきが君にはあるのか。
                     


                    「ぜんぶ好き」以外出口のない問いに「おっぱいです」で勝負して散れ
                    (佐々木あらら)

                      なんか好きというか、男の、酒の席の、悪乗りの愚かさというか業が凝縮されている。
                     ムシマルは過去に「ぜんぶ」って言って「もっと具体的に言わないとダメ」的な駄目出しを受けたような気がしますが多分気のせいだよね。

                     

                    伊勢谷小枝子

                    恋人はいてもいなくてもいいけれどあなたはここにいたほうがいい
                    告白の上級系というか、存在の全肯定みたいな。

                    なつかしいものしか好きなものがない あなたもはやくなつかしくなれ
                    伊勢谷小枝子

                     ちょっと怖い告白。過去になれってことなのか。
                     …故人に?
                     とまあそんな思いが巡っちゃうのはよい短歌。 

                     

                    誕生日おめでとう きょうも好きでした あしたもきっと好きだとおもう(枡野浩一)

                     枡野浩一氏には珍しくストレートな感情表現。
                     おもうって未来不確定的な感じが正直っぽい。
                     

                    人生のほとんど全部あげるから君のお金を僕にちょうだい(六条くるる)

                     嘘偽りのない気持ちなのか。ぶっちゃけすぎ。
                     

                    二回目のキスはそういうことですね?そう思ってもいいんですよね?(真木さわこ)

                     そうそう一回だけなら偶然ってこともありますからね、知らんがな。

                    とりあえずそこにしばらく立っていて 今から脳に焼き付けるから
                     (ショージサキ
                    )
                     すごく回りくどいっていうか、目の前に相手がいるのに離れたあとでもよすがを求めている感じ。

                     

                    そういえば迂闊な人に惹かれがち 暖炉で髪を焦がすみたいな (仁尾智)

                     ムシマルはきっとそういうタイプっていうか、クリスマスキャンドルかなんかで髪燃やした記憶があります。ボッと。まったく火をつけるのはハートだけでイイっつーの。

                     

                    探し物まだまだ探す気なのですか? それより僕とShall we 暖炉? (すくすく)

                     何なんでしょうね。この聞いたことあるフレーズ臭。ぽかぽかしませんか。

                     いやー、短歌ってほんとにいですね、ではまた次回不思議の旅でお会いしましょう。 

                    author:ムシマル, category:短歌, 11:41
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                      短歌シリーズ 嘘
                       

                      まだとどくところにおちていた嘘が、どうしよう自転車に轢かれた(笹井宏之)
                       
                      ねておきて「ねてていいよ」と声がしてねたふりをする 鉄橋をいく(宇都宮敦)

                      泥棒のはじまりは嘘 さよならはいい思い出のはじまりであれ(仁尾智)


                      もう一度来たらここには最初からカフェなどないと言われそうで好き(仁尾智)



                      連作「やらないでおく」(仁尾智)
                      野球、嘘、捨てゼリフ、駄々、体位、UNO 全部ひとりの部屋で覚えた

                      「君だってやればできる」という嘘を信じたいからやらないでおく

                      嘘っぽい青さがいやだ 雲ひとつないにもほどがあるきょうの空

                      「保育園前」という名のバス停の後ろにはもうない保育園

                      来るはずの君に偶然会うためにもたもたしていた自転車置場

                      拒まれたらやめるつもりで恐る恐るだったゆうべが嘘みたいな晴れ

                      嘘は「つく」武器で相手に刺さります 胸を狙えば死に至ります



                      今ならば嘘発見器もだませそう とてもうつろに「いいえ」と言える(仁尾智)


                        二万回ついた嘘だが君といるこの瞬間を忘れはしない(佐々木あらら)

                      嘘じゃなく冗談だよと笑われる そうですよねと私も笑う(平賀谷友里)


                      「平気」って笑ってみせると決めていた いまは嘘でも あすも嘘でも(平賀谷友里)


                      いい嘘が浮かんだ今年は君がいない 四月なんかよりバカだった僕(仁尾智)


                      目をはらし泣いてないよと君は笑う 嘘と花ってなんか似ている (宇都宮敦)


                      「世界一好きなお前に嘘なんてつけない」特に前半が嘘(佐々木あらら)





                      以上、エイプリルフール40日以上前。
                      author:ムシマル, category:短歌, 06:54
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